無表情やストレートネックが顔のたるみを招くことがある、というお話とあわせて、ストレートネックのストレッチ、咬筋と胸鎖乳突筋のマッサージ、こめかみと耳のマッサージ、頬のパンピング運動まで、自宅で実践できるセルフリフトアップの方法をまとめました。摩擦を抑え、狙った部位に正しく力を入れるための注意点もあわせてご紹介します。

こんにちは、DAYONEクリニックです。意外と知られていないのですが、無表情は顔のたるみにとって本当によくありません。しわができないようにと、あえて表情を動かさないようにしている方も多いのですが、実はまったくの逆効果なんです。
また、ストレートネック(スマホ首)も、たるみを引き起こす大きな原因のひとつです。この状態のままでは、どれだけウルセラを受けても効果が薄れ、持続期間も短くなってしまいます。そこで今回は、皆さんのお金と時間を無駄にしないよう、自宅でお金をかけずに誰でも簡単にできるセルフリフトアップのコツを4つまとめました。とても簡単ですが効果的な方法なので、ぜひ一度試してみてください。
1. ストレートネックを整えるストレッチ

1つ目は、ストレートネックの改善と首のラインを整えるのに役立つストレッチです。「顔のたるみとストレートネックに何の関係があるの?」と思われるかもしれません。ご存じない方も多いのですが、実はストレートネックは首の健康だけに影響するわけではないんです。
ストレートネックの状態が長く続くと、首の前側を広く覆っている広頸筋という筋肉が短く縮み、硬くこわばってきます。この広頸筋は、あごや口角、顔の皮膚を下へ引っ張る働きをもつ筋肉です。

そのため、広頸筋が過度に緊張して縮むと、まるでゴムで下から引っ張られるように口角が下がり、フェイスラインが崩れ、あごの下に二重あごまでできてしまうことがあります。これからは、すき間時間にこのストレッチを取り入れてみてください。
まず両腕をまっすぐ上に伸ばし、肩甲骨を背中側にぎゅっと寄せるイメージで腕を下ろします。その状態で胸を大きく開き、ゆっくりと頭を後ろに倒してください。

このとき、首の前側の筋肉がぐーっと伸びる感覚があれば、正しくできています。この姿勢を10秒ほどキープし、3回ほど繰り返しましょう。
こうすることで首や肩の緊張がほぐれ、リンパの流れもよくなります。ストレートネックの改善に効果的なので、二重あごの予防はもちろん、リンパの流れが整うことで顔色が明るくなる効果も期待できます。仕事や家事の合間など、思い出したときにこまめに行うのがおすすめです。
2. 咬筋と胸鎖乳突筋のマッサージ

2つ目は、顔の筋肉をほぐすマッサージとリンパマッサージです。筋膜とは、顔の筋肉や皮膚を全体的に包んでいる薄い膜のこと。これが下のほうへ固まって縮んでいると、皮膚までがくっとたるんでしまいます。そのため、固まった筋膜をほぐすだけでもリフトアップ効果が期待できるんです。
では最初に、フェイスラインをすっきりさせる咬筋マッサージからやってみましょう。咬筋は、奥歯をぐっとかみしめたときに盛り上がる、エラのあたりの筋肉です。

軽くこぶしを握り、奥歯をかみしめたときに盛り上がる部分を、やさしく円を描くようにくるくるとほぐしてください。強くする必要はなく、気持ちいいと感じる程度で十分です。あごの筋肉が縮んで固まると顔の下半分が広く見え、いわゆるエラ張りになることがありますが、この咬筋マッサージを行うと、フェイスラインがずっとなめらかに整います。

次は胸鎖乳突筋のマッサージです。こうして顔を少し横に向けると、首の横に太く長く浮き出る筋肉が見えますよね。これが胸鎖乳突筋です。ここを手でやさしくつかみ、10秒ほどそのままキープしてください。
続いて、ぐっぐっともみほぐすように上から下へマッサージします。こちらも10秒ほど行いましょう。胸鎖乳突筋のまわりは老廃物を排出するリンパが通る場所なので、ここをしっかりほぐすと顔のむくみが取れ、全体のラインがすっきりなめらかになる効果が期待できます。
3. こめかみと側頭筋のマッサージ

顔全体をきゅっと引き上げるのに役立つ、こめかみと側頭筋のマッサージをやってみましょう。側頭筋はこめかみから側頭部まで続く筋肉で、顔の表面全体をまるで洗濯ばさみのように上からしっかり支える役割を担っています。そのため、側頭筋がよくほぐれているとリフトアップ効果が得られますが、ここが凝り固まっていると、ぴんと張っていたテントの屋根がつぶれるように、顔の肉も一緒に下へたるんでしまいます。この側頭筋をしっかりほぐすには、こめかみから始めるのがポイントです。

こぶしを握ったまま、こめかみをこのようにほぐします。そのまま耳の横あたりまで移動させ、こぶしでぐっぐっと押しながらマッサージしてください。ちなみに、ストレスを多く抱えている方は、この部分がかなり凝っていることが多いです。無意識に歯を食いしばって咬筋に力が入ると、側頭筋も一緒に緊張してしまうためです。
こうして筋肉とリンパのマッサージを終えたら、血行を促して顔色を明るくする耳まわりのマッサージを行うのがおすすめです。耳まわりのマッサージにはいくつかの方法がありますが、まずは人さし指と中指でVの字をつくってください。その間に耳をはさみ、上下にすりすりとこすります。

すると、耳の前側と後ろ側のリンパ節が同時に刺激され、血行促進にとても効果的です。一度に10〜20回ほど行いましょう。
次は耳引っ張りです。親指と人さし指で耳のふちをつまみ、上、横、下など外側に向かって気持ちよくぐーっと引っ張ってください。くしゃくしゃになった紙を広げるように、耳を伸ばすイメージで行います。強くしすぎず、気持ちいい程度で十分です。
続いて、耳折りをやってみましょう。耳を上下半分に折りたたんで餃子のような形にし、ぐっぐっと押してください。最初はこわばっていて痛いかもしれませんが、血行がよくなるにつれて少しずつやわらかくなり、痛みも和らいでいきます。
耳のマッサージはリフトアップと関係がある?
「でも、これは血行にいいマッサージで、リフトアップとは関係ないのでは?」と聞かれることがあります。そんなことはありません。実はとても深い関係があるんです。
血行とは、簡単にいえば肌に「ごはん」を届け、いらない「ゴミ」を片づけてくれる役割を担っています。巡りがよければ肌の細胞に栄養が行き渡り、たるまずにハリが生まれますが、反対に巡りが滞って顔に老廃物がたまると、それがすべてむくみになってしまいます。

さらにこのむくみは水袋のように重く、顔の肉を下へ引っ張る大きな原因になります。そのため、耳のマッサージでこの重いむくみを取るだけでも顔が軽くなり、上にきゅっと引き上がるリフトアップ効果がすぐに表れるのです。
4. 頬のパンピング運動
4つ目は、頬の前側を引き上げてほうれい線を伸ばす、頬のパンピング運動です。

やり方は簡単です。まず口を縦に大きく開けて「O」の形をつくります。このとき、鼻の下をできるだけ伸ばし、ほうれい線がぴんと伸びる感覚があることが大切です。この形をキープしたまま上唇で歯を包み込み、頬の筋肉だけに力を入れて、目のほうへ引き上げるように頬を持ち上げてほほえみます。そのまま10秒間キープしてください。

人さし指でほお骨のあたりに触れてみると、頬の筋肉が持ち上がっているのがはっきりわかるはずです。思ったよりきついのですが、筋肉がぷるぷる震えるのを感じたら、正しくできている証拠です。このように頬の前側の筋肉が鍛えられるほど中顔面にボリュームが出て、小鼻の横のほうれい線が目立ちにくくなる効果が期待できます。
マッサージの注意点
「マッサージやエクササイズをすると、かえってしわが増えるのではと心配です。何か気をつけることはありますか?」と聞かれることもあります。はい、注意点は2つあります。
まず、マッサージで最も気をつけたいのは摩擦です。何もつけていない素肌を指で強くこすると、かえって肌表面が刺激を受け、小じわができてしまうことがあります。

そのため私は、必ずオイルやクリームなどを十分になじませたうえで、指の力ではなく手のひらやこぶしの面を使ってやさしく圧をかけるようお伝えしています。
次に、顔ヨガを行うときは、筋トレと同じように狙った部位に正しく力が入るよう注意してください。たとえば頬を引き上げるエクササイズで目元や口角に力が入ってしまうと、筋肉が鍛えられるどころか、しわができるだけになってしまいます。
まとめ
今回は、ストレートネックのストレッチから、咬筋・胸鎖乳突筋のマッサージ、こめかみ・側頭筋のマッサージ、耳のマッサージ、頬のパンピングまで、セルフリフトアップの4つの方法をご紹介しました。ぜひ試してみてください。次回の記事では、顔のたるみを引き起こす悪い習慣について詳しくお伝えします。気になることがあれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。
本記事は、DAYONEクリニックのYouTubeチャンネル「顔デザイン研究所」でのインタビューをもとに構成しています。
この記事は施術を理解していただくための情報であり、個別の診断や施術計画に代わるものではありません。施術の結果や持続期間には個人差があります。